自己破産の豆知識

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自己破産時に提出する陳述文と反省文はどう書く?

陳述文は自己破産時に裁判所に、自己破産の必要性をアピールする証拠です。陳述文だけでも自己破産の免責が認められますが、中には反省文も必要となるケースがあります。担当の弁護士により反省文の有無は違います。陳述文も反省文も難しそうだと思いがちですが、以下では書き方のポイントを紹介するので、参考にしてみてください。

自己破産申立の際の陳述文の書き方について
自己破産の申立の際、陳述文に書く内容は大体決まっています。陳述文には資産額・借金の詳細・同居の家族構成・ギャンブルの経験・仕事と収入の内容です。陳述文は各都道府県の裁判所で、自己破産の陳述文の書式が異なります。弁護士に依頼した場合は弁護士が用意した用紙に記入し、陳述文を提出することもあります。自己破産の免責が認められるためには陳述文を書く時には正確な情報を記入してください。
第一 身上関係
自己破産申立の時に必要な陳述文の項目で記入する項目は身上関係についてです。ここでは負債額・債権者人数、自己破産申立人の資産総額、最終学歴、現在まで自己破産手続きや個人再生の場合は期日や、自己破産免責決定の有無です。最後に現在、家計が同じ別居の家族や、同居人を記入します。なお、家計を別にした別居の家族は記入することはありません。次に過去10年間の職歴を古い順から記入していきます。就業期間と就業先、雇用形態の種別、仕事内容・業種、平均手取り月収、退職金額まで記入すれば十分です。次は住居の状況、生活保護、差し押さえの有無、結婚歴を記入します。
第二 自己破産申立に至った経緯
次は自己破産申立に至った経緯の債務増加の原因や、返済の状況を陳述文に記入します。債務増加の原因は、自己破産の理由で当てはまるものにチェックを入れて答えます。当てはまらなければ、その他に自己破産となった理由を書きます。返済状況で書く項目は、期日や債権者名を書きます。例えば債権者と返済のことを話し合いした期日・債権者名・結果、借金の返済のための借入をした時期、借金の完済が無理だと分った時期、最後に返済した期日・債権者名などです。他に本来ならば全ての債権者に毎月、支払うべき合計金額と、借金の利息分だけの返済、1度も返済していない債権者も記入する必要があります。この時、債権者一覧表に記入している番号も記入します。次は最初に借金をした時期・原因・事情・今日に至るまでの経過に関する陳述を、年月日と内容に分けて記入します。陳述文の書き方のコツとしては、借金をした期日と原因、自己破産するまでになったこと、返済の努力について、現在の暮らしについて簡潔に分かりやすく書きます。次は事業や店舗を運営している方、申立ての前3年以内に運営していた場合には、個人事業主用の陳述文を書くことが必要です。
第三 その他
その他の項目では過去10年以内に買った車と、過去5年以内に分割で10万円以上のものを購入したことについて、陳述文で明確にします。例えば、品名:パソコン・購入日2014年6月1日・購入価格138,000円・2016年12月9日に売却といった内容で書きます。さらにパチンコ・宝くじ・麻雀・競輪競馬競艇などのギャンブルの経験について経験があるものにチェックを、飲食店での飲酒飲食を書きます。飲食については月に5万円以上を使っていた場合だけ記入します。身分や収入を偽って借入や物品購入をしたことがあれば、正直に記入します。
資産総額の記入の際に必要になるもの
宝飾品・ブランド品・美術品・生命保険の解約返戻金などの20万円以上の評価額となるものは、見積りを取っておきます。また、住宅ローンの完済に関係なく、不動産の評価額や、マイカーローンの完済に関係なく車の評価額が必要となります。
借金総額・債権者数を把握する計算に必要になるもの
督促状や明細書が手元にあれば、それで債権者別に借金額と、借入した期日が分かるので用意しておきます。なお、手元に督促状や明細書がない場合は、金融業者の本社に連絡して明細を送付してもらうように手配します。代理人を弁護士にしているなら、こういった手続きは代行してもらえるので、自分で行うことはありません。
陳述文で嘘をつけば免責が不許可になることもある
どんな嘘をつけば、免責不許可となってしまうのか一例を紹介します。例えば、、一部の債権者を削除して借金額を少なく書いた、借金を返済せずに贅沢な買い物をした、個人的に借金したことを隠す、債権者の人数を少なく書くなどです。裁判所は自己破産を申立すれば、誰でも免責を認めるわけではありません。陳述文の提出で重要なポイントは、反省して更生する気持ちがあるかです。そこで嘘をつけば反省していない、後悔していないと見なされて、自己破産の免責が認められないのです。
反省文の書き方について
反省文は裁判所から求められることはありません。しかし、依頼する弁護士によって、心証をよくするために反省文を用意した方がいいと判断されることがあります。しかし、反省文は全てを自分で考えるわけではなく、弁護士や司法書士が文面を考えて文章に起こしてくれます。反省文を自分で書いてくれと依頼されることもありますが、その際は書き方を指導してくれるので、急に反省文の書き方を調べて勉強することはありません。反省文の基本的な書き方ですが、起承転結を意識して書くだけですので、思っているより簡単です。例えば、「起」ではどうして借金をしたのか、免責不許可事由に当てはまるような行為をしてしまったのか、正直に記入します。「承」では、「起」でしてしまった行為の原因を反省文に書きます。例えば、お金をつぎこんで熱中した競馬にのめり込んだ理由、ホストにお金やプレゼントを貢いでしまった理由などについてです。「転」では、自分が起こした間違った行動により、借金の返済ができなくなり、債権者に対して多大な迷惑をかけたことを反省文に書くといいです。「結」では、この過ちを二度と繰り返さないことを、誓うような文章を入れれば、反省文として成り立ちます。反省文は反省しているか、自分と向き合っているか、今後の生活再建は見込めるかということを、裁判所が確認するために提出するので、正直に自分の過ちを見つめることから始めてください。また、ネットで検索して反省文の文言を書く人もいますが、誠心誠意が伝わるように、稚拙な文章でもいいので、自分で反省文は書くことがお勧めです。

陳述文は自己破産申立の時は必要なもので、反省文は必要とは言われないですが、裁判所の心証がよくなるから用意した方がいいと弁護士が判断することがあります。どちらも正直に嘘をつかずに報告しているかが重視されます。

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