自己破産の豆知識

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奨学金を返せなくなる理由と滞納するリスク

■奨学金が返せない人が多い理由
奨学金を利用することで、本来であれば大学に行くお金がないのに、国から援助してもらうことで通えるようになるのですが、返せない人が続出しています。その理由はいろいろとあるのですが、奨学金と言えば聞こえはよいですが、実質業者から多額の借金をしているのと同じなのです。4年間分の学費となればかなりの金額になるので、返せない人が多いのだと言えるでしょう。

■1人暮らしをすることで出費が増える

奨学金が返済できなくなる理由は多数あるのですが、その1つは1人暮らしをする人が多いからです。1人暮らしをすることで、家賃や光熱費、税金の支払いが多額になり、経済的負担が大きくなることも理由に含まれていると言えるでしょう。しかし、田舎で暮らしている人の場合には、都会に出ないと就職できないことも多く、本当は家族と暮らしたいのに、どうしても仕事のために都会へ出るようになります。

経済的に余裕がある人であれば、家族全員で都会に引っ越しをすることも可能でしょうが、普通の人は両親が田舎で仕事をしていることもありますし、長年先祖から受け継いできた土地を離れたくないという人もいます。1人暮らしをしなければ自分が仕事をすることもできないので、この場合は仕方がないと言えるでしょう。自分が仕事をしなければ当然奨学金の返済もできません。

そうするとできる限り食費を節約する、光熱費を安くする努力をする、車やバイクなどお金のかかる物は使わなくなるのが当然でしょう。その結果経済が回らなくなり、消費が落ち込んでしまうという事態になります。せっかく就職しても給料が上がらずに、結果返済ができなくなるのです。

■増税と物価高で生活苦になる

奨学金が返せなくなるのは、それだけ仕事をしても稼ぐことができないからです。もしくはある程度稼いでも、税金で稼いだお金を取られるが原因でしょう。
近年はありとあらゆる税金が上げられています。これは大学へ行くために奨学金を利用した人でも同様です。さらに物価高によって生活必需品や食費が値上がりしているので、どうしても返済に回せなくなるのです。

このような理由もあるのですが、増税や物価高は政治家が有識者会議や経団連、その他いろいろな団体から命令されて行っているので、国民1人の力ではどうすることもできません。しかも税金を支払わなければ、一般の人はさらに多くの税金を徴収されるかなど、いろいろなリスクを背負ってしまうのです。

他にも多数理由があるでしょうが、多額の税金の支払いや物価高が最も大きな理由になっていると言っても過言ではありません。奨学金が返済できなくなれば、この件に関してもいろいろなリスクが存在しているのです。借りる前に返済できるかどうかを、しっかりと考えておくことも重要でしょう。

■大学を出ても正社員になれない

奨学金を利用して大学に入学し、卒業すればよい会社に就職できるというのは、高度成長期やバブル期の話です。現在では不景気や派遣法の改正によって、派遣やアルバイトなどの非正規雇用は増えているものの、正社員になれない人が増加しているのです。公務員になるのも以前よりかなり難しいので、大学を卒業しても非正規雇用で働いている人がたくさんいます。

非正規雇用であれば、当然正社員と同じ仕事を行ったとしても、給料が少なくなるので返済までお金を回せなくなるのは当たり前です。奨学金が返せない理由は、派遣法の改正によって正社員になりにくくなったことも当てはまります。転職活動などをして、実際に求人票を見たことがある人はわかるでしょう。

大半の求人は、経験者以外採用しない会社ばかりになっているのです。大学を卒業しても未経験者なので、採用してもらえないことが多いでしょう。最近は大手企業でも新卒採用をしない会社が存在するぐらいなので、さらに職業訓練校や専門学校で資格を取ってから就職する人が増えるため、余計に経済的負担が増えてしまうのです。

■そもそも返済をする努力をしていない

奨学金を使って大学を卒業しても、仕事をする意欲が全くない上に、いつまでも親に頼って遊びほうけている人も実在します。このような人は奨学金が返せなくなっても自業自得なのですが、途中までは親が返済を手伝ってくれていたものの、会社が倒産した、親が病気になって働けなくなった、親に見放されたなどの理由で、返せなくなる人もいるのです。

努力しても返せない人が多数いるので、努力を全くしなければ返せなくなるのは当然でしょう。就職をしてもちょっとしたことが不満ですぐに辞めてしまう人も多いですし、アルバイトなどで給料が入っても、すぐに無駄遣いをする人もいるので、このような人はまず自分の性格や体質そのものを改善していかないといけません。

■返済できないと延滞金が発生する

奨学金が返済できないと、いろいろなリスクが科せられることになります。その1つが税金と同じように、延滞金が発生する点です。当然返済をするまでの期日も定められているので、期日を過ぎるとまず連絡が来ます。最初の督促で返済をすれば延滞金が発生することはありませんが、2回目以降督促を受けた場合には、延滞金が発生するようになるのです。

奨学金にも1種と2種が存在しているので、どちらを利用したのかで変わってきますが、延滞金は年間2.5パーセントから5パーセントになっています。支払いが遅れればどんどん跳ね上がっていくので、さらに返せなくなると言えるでしょう。現在では生活苦になる人が増えているので、両親が働いている、夫婦で共働きをする家庭も増加しています。

そうなると家にはいないので、固定電話ではなく携帯電話やスマートフォンにかかってくることもあるでしょう。場合によっては会社にもかかってきますし、保証人のところにもかかってくるようになるのです。今回は延滞金や連絡先について紹介させていただきましたが、他にもいろいろなリスクがあります。

■ブラックリストにも登録されてしまう

奨学金も実質借金なので、延滞するとクレジットカードの返済ができなくなった場合と同じように、ブラックリストに登録されてしまいます。ブラックリストに登録されるとどうなるのかというと、クレジットカードを使ってお金を借りられなくなりますし、車や家など、高い買い物をするときによく使うローンも利用できなくなるでしょう。

すでにクレジットカードを持っているときにはお金を借りられなくなるだけで済みますが、これからクレジットカードを発行してもらいたいと思った場合には、当然審査落ちしてしまいます。返済の連絡が来て返せない場合、即座にブラックリストに登録されることはありません。では、どれぐらい延滞しているとブラックリストに登録されるのでしょうか。

必ずしも全員が同じ時期になるわけではありませんが、大体3ヵ月以上返済ができなくなると、ブラックリストに登録されてしまうのです。実際にはブラックリストというよりも、事故情報として金融機関などに登録をされるようになります。このようなリスクもあらかじめ知っておくべきでしょう。

■酷くなると差し押さえをされることもある

奨学金は民間企業から借金をして返済できない場合よりも、酷い仕打ちをされることがあります。民間企業からお金を借りて返済できない場合には、闇金やブラック企業でない限りは、過剰な取り立てを受けても常識の範囲内で行われるのが一般的です。しかし、奨学金が返せない場合には、民間企業で借金をしたとき以上に酷い仕打ちを受けるので注意しましょう。

どのような仕打ちが行われるのかというと、給料の差し押さえや財産の差し押さえです。ようするに自己破産をしたときと同じような仕打ちが行われてしまうのですが、どれぐらい返済できないとこのような酷い仕打ちが行われるのでしょうか。その目安は9ヵ月です。9ヵ月返済できずにいると、日本学生支援機構という団体から顧問弁護士名義で期限付きの督促状が自宅に送付されてきます。

この督促状が送られてくると、自分だけではなく保証人になった人まで財産の差し押さえや給料の差し押さえが行われるので、自分以外の人にも迷惑をかけるでしょう。だから最近では身内でも保証人になるのを嫌がって、トラブルになることが多いのです。さらに裁判所への訴訟費用も負担させられるようになるでしょう。

■返済額を少なくすることはできないのか

奨学金の返済額を少なくする方法はないのかというと、減額返還制度というのが存在しています。この方法を使えば、借りるときに決めた返済額の半額で済むようになるのです。しかし、この方法にもデメリットがあるので忘れないようにしましょう。それは最大10年間返済額の半分で済むのですが、返済額は全く変わりません。

結果的には全額返済しないといけなくなるので、返せないのではなく返す期間をもう少し延ばしてほしいという場合に利用する制度になります。ただし、1度でも返済するべき金額が払えなくなった場合や、期限に遅れてしまった場合には、減額返還制度の利用ができなくなるので注意しましょう。支払いがきついと感じた時点で利用するべきです。

他にも自転車操業を利用する方法があります。ようするに金融機関などから借金をして、そのお金で返済をするという方法です。もちろんお金を借りた金融機関にも返済しなければいけませんし、さらに利息が増えてしまう結果になるので、あまりおすすめはできません。あくまで一時凌ぎのための方法になります。

<可能な限り奨学金は利用しない方がよい>

奨学金制度にはメリットもあるのですが、お金に困っている人の場合には、デメリットの方が大きくなります。しかも大学は一部の専門学校と違い、就職先や資格取得の保証というのが存在していません。大学を出ても就職浪人をしてしまう可能性もあるので、できれば奨学金という制度を使わないのが最もよい方法です。どうしても大学に行きたいという人は仕方がありませんが、あらかじめどのようなデメリットが存在しているのかを知っておきましょう。

奨学金が返せないと、リスクがとても大きくなりますし、どのような理由があっても必ず返済するようになります。あらかじめリスクを知っておくことも重要です。

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